「なぜ自分が、脂質異常症になってしまったの?」多くの会社員の方は、定期健康診断で、脂質異常症という結果がでたときに、驚いてしまいます。
脂質異常症は、ほとんど症状を自覚することがないため、驚いてしまうのも無理はありません。
脂質異常症は、さまざまな原因がありますが、その原因を理解し、生活習慣を見直すことで、より健康的で活力のある身体を手にいれることができます。
そこで、ここでは5つの主な原因をまとめましたので、ぜひ、参考になさってくださいね。
ストレスが原因で脂質異常症になるケース
脂肪を摂り過ぎると脂質異常症になると思われていますが、原因はそれだけではありません。実はストレスが大きく関係することが判明しており、日常的にイライラしやすい人は要注意です。
精神的負荷を覚えるとコレステロールが増加しやすくなり、それが原因で血液をドロドロにしてしまうのです。血液はサラサラの状態が好ましく、ドロドロになると詰まりやすくなります。命に関わる血管疾患はドロドロから始まることが多いです。
ストレスを抱えている方は若くして脂質異常症を発症する可能性があるので、早めの対策が必要になります。例えば夜ふかしをする習慣のある人は、心身のバランスを崩しやすいので注意してください。
睡眠不足を放置しておくと精神的負荷が大きくなるので、1日8時間は眠るようにしましょう。しっかりと眠ることは自律神経のバランスを整えて、イライラしにくい状態に変えてくれます。早寝早起きを意識していれば、睡眠の質は自然とよくなるでしょう。
人間関係の悩みがある方も要注意ですから、必要に応じて転職することも考えてください。自分に原因があるなら自己改善が必要ですが、周りに理由があるなら自力で解消するのは困難です。
ストレスを感じやすい人は、神経質な性格の持ち主であることが多いです。よい意味でのいい加減さを持っていれば、うまく心身の負荷を受け流すことができます。仕事でイライラしやすい人は、なぜこうした状況になるのか自己分析をしてみるのが得策です。
加齢が原因で脂質異常症になるケース
若いころはまったく問題なかったのに、ミドル世代になって健康診断の数値が悪化してきたという人は少なくありません。これは脂質異常症にも共通し、肥満度に比例してリスクが高くなっていきます。
年齢を重ねるほど新陳代謝が低下するので、脂肪燃焼力も低下してしまうのです。食事の量に変わりがなくても、脂肪燃焼がうまくいかなくなれば体内に脂質を溜め込んでしまいます。
女性の場合は閉経後にリスクが高くなり、50代くらいから発症率が高くなります。全般的に見ると男性のほうが発症率が高いので、特にメタボ体質には注意してください。
加齢が原因で脂質異常症になる状況は多く、特に40代からは注意する必要があります。早ければ30代くらいから発症しますので、30代になったら健康数値を特に意識しましょう。
年に1回の健康診断を受けて、数値に異常があれば食生活の改善や運動を行うなどの対策をします。ぽっこりお腹が気になり始めたら、脂質異常症のリスクも高くなると考えてください。
体型が崩れてきたと感じた場合、身体に脂肪をまとっている状態です。体脂肪を削ぎ落としていくことが血液を綺麗にし、ドロドロを回避することになります。加齢が原因の血管疾患は日常生活の改善によって対処しましょう。
内臓の疾患が原因で脂質異常症になるケース
内臓の疾患により脂質異常症を招くことがあります。具体的には内臓脂肪が増えている状態が危険であり、適正体重を超えている場合は要注意です。身長が伸びていないのに体重だけ増えるということは、体脂肪が増えていることを意味します。
内臓脂肪は皮下脂肪と比べて落とすのが容易ですが、一方で生活習慣病の原因になりやすいリスクがあります。年齢とともに内臓の機能は低下していき、特に基礎代謝の低下は顕著になるでしょう。代謝が低下すれば体脂肪の増加が促進されるので、血流のドロドロを促進するのです。
冷え性体質の人は内臓も冷えている可能性があります。冷え性や低体温は免疫力を低下させることが知られていますが、脂肪燃焼力にも影響してきます。
脂肪を速やかに燃やしていけば、血液が綺麗な状態を維持できるのです。冷えは内臓機能の低下を招きますので、冷えを自覚している方は注意してください。足浴や半身浴などの温浴療法を活用すれば、身体を芯から温めることができます。
遺伝が原因で脂質異常症になるケース
原発性の脂質異常症とは遺伝によるもので、家族が高コレステロール血症の場合は要注意です。遺伝性の場合は若くして脂質異常症になるケースが多く、急速に動脈硬化を進行させます。
動脈硬化は血管がもろくなる症状で、進行すると血管が破れやすくなります。原発性が原因で発症している場合は、特に健康対策を徹底する必要があるでしょう。自己管理をしっかりと行うことが大切で、食事制限と適度な運動は欠かせません。
また定期的に健康診断や人間ドックを受けて、自身の体質を把握しておく必要があります。生活習慣に由来する続発性の症状と比較し、進行が早いと考えて間違いありません。動脈硬化が進行すると脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めるので注意が必要です。
食生活が原因で脂質異常症になるケース
脂質異常症になる原因で大きなものは食生活の乱れです。例えば動物性食品を頻繁に食べている人は、脂肪過多になっている可能性があります。また脂肪以外にも血管を詰まらせる要因となるコレステロールの摂り過ぎにも注意してください。
ほかにも炭水化物を摂り過ぎているケースも要注意で、おかずをほとんど食べない人は注意しましょう。ご飯やパン・麺類などの主食の主成分は炭水化物、つまり糖質と言われる栄養素です。
近年では肥満になる最大の要因物質は、脂肪ではなく炭水化物だと言われています。暴飲暴食をする人は必然的に炭水化物の摂取量が増えますので、脂質異常症のリスクが向上します。食生活に原因がある場合は、まずはカロリー制限から始めてみましょう。